仕事が充実したほうが人生は豊かに

　もちろんプライベートも仕事も充実しているのが1番ですが、断然プライベートよりも仕事が充実したほうが人生は豊かになるのです。もしくは「仕事が趣味です」と言えるような仕事人間になること。

　そりゃあ、やりたいことを仕事にできるのはいいことだけど、そんなに人生は甘くないし、どうあがいてもやりたいことができないこともある。お金というものは自分がやりたくないことを他人にやらせるためのものなのだから、お金を稼ぐというのは自分の身を削ることなんだよ。

　そんなことを言う現実主義者もいるかもしれません。この意見はごもっともです。この世はほんの少しの幸運な成功者がいるけれど、大半は嫌な仕事のために身を削り続ける人間が住む地獄だと考えていいでしょう。

　でも「諦めて身を削る」ことと「諦めずに挑戦しながら身を削る」ことには大きな違いがあると思うのです。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、頭の中に何も明るい未来が想像できない地獄に生きるのと、明るい未来を想像しながら地獄に生きるのであれば、後者のほうが幸せではないでしょうか。成功する確率は高くないかもしれませんが、少なくとも前者はゼロですよ。

趣味を極めたらお金になることも

　今の仕事が嫌なのであれば常に「この仕事をいつかやめてやる」「いつかやりたいことを仕事にしてやるんだ」と希望を抱え、諦めないでいるべきなんです。そして考えているだけではなく、何かほんの小さなことでもいいから、常に行動しておくべきなのです。そしてそのために、使えるのは人生の中で残されたほんの少しのプライベートな時間だけなのです。

　プライベートの時間で出会った人に自分では想像もしなかった仕事の話を紹介されるかもしれません。誰かに出会える場に行くのは立派な行動と言えるでしょう。友人が最近始めた習い事に影響されて、自分も新しい趣味ができるかもしれません。その趣味を極めていくことで、気がついたらお金になることだってあるんですよ。友人とカフェに行ってお話をするのも立派な行動です。