気を遣いすぎてミスを連発…脳内科医が教える、“不安な気持ち”の克服法
「自信がない」「人にうまく伝えられない」。程度の差こそあれ、誰もが不安は抱えている。その不安は、「心が弱い」「根性がない」といった精神論からではなく脳の働きによるもの。抱える不安を分析し、脳のメカニズムに合わせたトレーニングをすれば、「不安を力に変える」ことができる。
今回は「次に何をやればいいかわからず不安」な気持ちを抱えるあなたにおすすめの「対比力」の鍛え方について解説していこう。
悩み相談:相手の感情を察するのが下手
「接客業をしています。お客さまと接する際、相手の気持ちがわからないので過剰に気を使ってしまい、高いパフォーマンスを上げられません。つい最近も丁寧な対応をしていたつもりだったのに、相手の感情的な口調に動揺し、ミスを連発してしまいました。他人の気持ちがわかるようになるには、どうしたらいいのでしょうか……」(30代・男性)
「対比力」を強化したほうがいいのは?
1万人以上の脳を診断・治療した経験をもち、『不安を力に変える』を上梓した脳内科医・加藤俊徳氏にアドバイスを聞いてきた。
【「対比力」を強化したほうがいいタイプ】
□ 他人と自分を比べて落ち込んでしまう
□ 過去にトラウマがあり行動できない
□ 自分の考えをなかなか変えられない
□ 怒られると萎縮してしまう
□ 仕事が多すぎてミスを犯す
ひとつでもついたら、「対比力」を強化したほうがいいタイプに当てはまる。「思考系脳番地」(脳番地=脳の部位を機能別に大きく8つに分けた加藤氏オリジナルの呼称)をトレーニングしていこう!
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