フードデリバリーで置き配指定したのに「黙って帰るな!」、理不尽な客の実態
口から出たのは謝罪のセリフではなく…
思いもしなかったクレームに対し、久保さんは「厳密にはルール違反を犯したわけではありません」と、当時を振り返ります。
「お客さんから特に指定がなかった場合、マニュアルではインターホンを押してから離れても構わないことになっていたんです。それにこの方が住んでいたマンションは築年数がかなり経っており、インターホンもチャイムのみの通話ができないタイプでした。今となっては素直に謝っておけばよかったと少し後悔していますけど(苦笑)」
実は、このとき口にしたのは謝罪のセリフではなく、「そのような指定がなかったので……」と言い訳とも受け取れる内容。これにカチンと来てしまったのか「それくらい常識だろ!」などお叱りの言葉を受けてしまいます。
ドア越しで文句を言われたことも
数分後には解放されましたが、最後には「このことは本部に報告させてもらうからな!」と一言。おかげでその日は何かしらのペナルティを受けるのではないかと気になってしまい、仕事に集中することができなかったそうです。
「明らかに自分の過失というわけではなかったので大丈夫だと思う反面、やっぱりわからないじゃないですか。実際、クレームを受けて契約を解除された人もいると聞きましたから」
でも、実際にはクレームを出していなかったのか本部からの処分はもちろん、事実確認のための電話やメールもなかったそうです。