資産が目減りする前に!米ドル、人民元…今こそ狙うべき世界の通貨4選
中長期で狙っていきたい通貨4選
そして円安になった場合にはきちんと海外資産を持っておいてよかったとなるわけです。ですからまずはお金を増やそうと考えるのではなく、円安をヘッジしてみようと考えると、重い腰が上がりやすくなると思います。
ここに私が直近で分析した見込みのありそうな通貨を並べておきます。投資の売買を促すためのものではなく、あくまで自分なりに分析して投資判断に活かしているものですが、もしよろしければ参考にしてみてください。
結論として私が中長期(5年間以上の保持を前提として)で狙っていきたい通貨は①人民元、②メキシコペソ、③豪ドル、④米ドルとなります。実際に今も運用しているのは人民元とメキシコペソと米ドルです。それぞれ一言だけコメントしていきます。
メキシコペソと人民元には共通点がある
人民元、すなわち中国は外貨を稼ぐ力が突出しています。世界の工場として世界中から外貨を獲得できるのが最大の強みで、まだまだ人民元高の余地は残されていると考えています。足元は米中金利差の縮小や、上海のロックダウン、民主主義陣営との対立懸念が意識され売られていますが、中長期で見ればポテンシャルは高いです。
それに通貨覇権争いの中心にいるのも投資先として魅力的です。現在の人民元の国際決済比率3.2%より下がることはあまり想像できないので、今後、世の中で人民元の使用頻度が上昇すればするほどに人民元高に働きます。
次にメキシコペソですが、実はメキシコペソと人民元には共通点があります。それは国策として製造大国としての戦略をとっていることです。私は日本と中国で計750社の法人を訪問しましたが、メキシコに工場を構える企業は多かったですし、メキシコ帰りの駐在員も多かったです。ここでのポイントは、メキシコの製造業は育っており、また製造業で成功を収める国の通貨は底堅いということです。
製造大国の代表的な国は私たち日本ですよね。日本はこれまでモノを作って海外に販売して外貨を蓄えてきました。またその外貨を日本円に替えることで国内投資を活発化させてきました。したがって絶えずドル売り・円買いの取引が発生し、結果としてドル円レートは1ドル360円から100円になるまで円高が進んできたわけです。