「グローバルスタンダード」って何?――いまさら聞けない、ビジネスシーンの「カタカナ語」
A.「世界中どこの国でも、同じ基準や規格が採用されていること」
「グローバルスタンダード」は和製英語ですが、元となる「global」を辞書で引いてみると、下記のとおり。
1.全世界の、地球上の、世界的な、範囲の広い、全体的な、全面的な、包括的な
2.球状の、球形の、地球儀[天球儀]の
また、「standard」は、
1.(比較・判断のための)基準、規範、尺度、手本、見本、(量・質・等級などにおける)水準、標準、規格
2.道徳的規範、倫理、おきて、しきたり
3.標準規格品[サイズ]、普及品
4.(度量衡の)原器、基本単位
といった意味があります(一部抜粋)。直訳すると「世界的な基準」といったところでしょうか。
では、ビジネスの世界における「グローバルスタンダード」の意味は何でしょう。
例えばコンセントは国によって形状や電圧が異なるため、コンセントを使う機器はグローバルスタンダードではないといえます。一方で、USBはどの国でも使うことができます。これがグローバルスタンダードの例になります。
このように、世界中どこの国でも同じ規格で使用できる商品を開発し、それを世界中の国の市場で発売するような経営戦略のことを、「グローバルスタンダード戦略」と呼びます。
市場規模が大きく利益を多く臨める一方で、その規格を世界中の国に受け入れてもらう必要があるという難しさのある戦略です。
新商品の開発などに携わるときはぜひ、グローバルスタンダードについても検討してみましょう。
<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/横山あみ(SPA!DOL)>
参照:『プログレッシブ英和中辞典(第4版)』
『世界一わかりやすいビジネス最重要ワード100』(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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