最上位iPhoneにも匹敵?5万円台「Xiaomi 11T」の“カメラ性能”が侮れない
マクロは「少し離れても撮れる」のが便利
続いて、被写体に近づいて大きく撮影するマクロモードも比べてみよう。Xiaomi 11Tにはマクロ撮影用のカメラが搭載されていて、カメラアプリからモードを切り替えることで利用できる。
iPhone 13 Proの場合は、超広角カメラを使ったマクロ撮影機能を備えており、被写体に近づくことで自動でモードを切り替えられる。
ここで違いを感じたのは、「被写体までの距離」だ。この写真では、Xiaomi 11Tは端末のカメラから被写体まで5cmくらいの距離で撮影しているが、iPhone 13 Proは被写体まで2cmほどの距離まで寄っている。
被写体までの距離が近すぎると、スマホ本体の影で写真が暗くなったり、昆虫などの生き物を撮る場合に逃げられてしまったりといったことが起きがちだ。そのため、被写体から少し離れて撮影できるXiaomi 11Tのほうが便利に感じた。ただし、コントラストが強くなりすぎる傾向があるので、撮影後に調整が必要なケースもありそうだ。
動画の被写体追尾にも対応
Xiaomi 11Tは最大4K、30FPSでの撮影が可能。動いている被写体を自動で追尾する機能の実力をチェックした。
撮影中に画面内の被写体をタップすると、その位置を中心にピントを合わせる範囲が長方形で表示され、被写体や撮影者が移動しても追い続ける。被写体として認識される範囲は比較的広めだ。
一方で、iPhone 13シリーズには、被写体を自動で追従し、それ以外の背景をボカす「シネマティックモード」が用意されている。こちらは人や動物を個別に認識して、そこだけにピントを合わせる点が特徴。
当初、Xiaomi 11Tで自動追尾が可能と聞いて、iPhoneのシネマティックモード的な撮影ができるのかと期待したが、そうではないようだ。シネマティックモードのような分かりやすい効果を加えるための機能というよりは、撮影のための補助機能という位置づけなのだろう。