休日にも届く上司からのLINEで「うつ病寸前」に。25歳メーカー社員の悩み
会社での人付き合いは、仕事やプライベートにも影響する部分があり、ストレスを抱えている人も多いです。今回は上司とのLINEの仕方に悩み、鬱病の直前まで追い込まれてしまった男性のエピソードを紹介します。
雰囲気のいい社内で唯一の悩み
新卒で都内の某メーカーに入社して3年目の河本恒泰さん(仮名・25歳)。所属する営業部は上司も、先輩もフレンドリーで部署内の雰囲気はとてもよかったそうです。もちろんパワハラやモラハラなどのトラブルはありませんでしたが、河本さんは入社以降ずっとストレスを感じていることがありました。
「上司や先輩とはプライベートなLINEをすることもあるんですが、その中で課長のKさんから送られてくるLINEがちょっとしたストレスでした。入社当時一番気にかけてくれたのはKさんで、その頃から僕を気遣うLINEをよくくれていたんです。それが今でも続いていて、仕事後や休日にちょこちょこ雑談的なLINEが送られてくるんですよ」
Kさんは部下一人ひとりをしっかり見てくれるとてもいい上司で、話も面白く、社内でも人気がありました。しかしプライベートな時間に送られてくるLINEを無視できない河本さんは、そのストレスが少しずつ蓄積していたようなのです。返信しなくても怒られたりせず、後で何か言われることもないそうですが……。
同期にLINEの悩み相談するも…
忙しい時期になると仕事の疲れとLINEのストレスでイライラしてしまうことがあり、それがミスに繋がることもあったという河本さん。3年間の間にどうしてもそのイライラを処理できず、同期に相談したこともありました。
「同期には結構真剣に何度か相談したんですが、いつも真面目に取り合ってくれないというか……。彼があっけらかんとした性格だからというのもあって『既読無視でいいじゃん』と言うんです。実際彼自身も上司からのLINEに返信しないことがあるそうで、気にする必要ないと」
河本さんにとっては深刻な悩みでも、相談した同期にとってはそうではなく、解決に導いてくれるようなアドバイスを受けることはできませんでした。それどころか河本さんは同期が真剣に話を聞いてくれないと感じて、Kさんにだけではなく同期にまで嫌悪感を抱き始めてしまうのです。