楽天モバイル「0円廃止」解約で損する可能性も。慎重なプラン選びが必要に
1GB~3GBなら基本的に乗り換えの必要なし
現在、楽天モバイルでの通信量が1GB~3GBの範囲の場合、新プラン移行後の料金も1078円と変わらないので、大きな不満がなければ現状維持でも問題ないだろう。ちなみに、povoの30日・3GBのトッピング、LINEMOの3GBミニプランはともに月990円なので、仮にこれらに乗り換えたとしても毎月の料金は若干安くなる程度だ。
とはいえ、楽天モバイルはまだ場所によってはつながりづらいこともある。もし、楽天回線の快適さに不満を感じている場合は、この機会に同等の料金でつながりやすい他社回線への乗り換えを検討するのもアリかもしれない。
反対にデータ通信量の多いユーザーの場合、楽天モバイルを継続して使うのが確実にお得だ。3GB~20GBの場合、楽天モバイルの2178円に対して、他社の20GBプランはahamoは2970円、povoは2700円、LINEMOは2728円となる。
決断までにはまだ時間があるから…
さらに、毎月20GBを超える場合、3278円で無制限に使えるのはかなりお得だ。ドコモ、au、ソフトバンクのメインブランドの無制限プランはいずれも月額7000円台。ahamoが6月に提供開始予定の「ahamo大盛り」でも100GB・4950円なので、楽天モバイルの3278円で無制限のコスパの良さは際立っている。
今回の「0円廃止」に衝撃を受けているユーザーは多いかもしれないが、他社への乗り換えをしたほうがよいケースと、楽天モバイルを継続したほうがお得なケースがあるので、「何がなんでも乗り換えなくては!」と考えるのは性急すぎる。
いずれにしても、9月までは現状のプラン料金が維持されるので、あせって決断する必要はない。これまでの使い方を振り返って、慎重に決めるのがよいだろう。
<TEXT/酒井麻里子>