楽天モバイル「0円廃止」解約で損する可能性も。慎重なプラン選びが必要に
povoへの乗り換えにメリットのあるケースは?
楽天モバイルからpovoへの乗り換えにメリットがあるパターンのひとつは、「データ通信も通話もほぼ使わないけれど、電話番号を維持したい」というケースだろう。この場合、半年に1回、低価格なトッピングを購入して回線停止を回避しながら利用を続けることになる。
povoの利用が適しているひとつのケースは、毎月の利用データ量の変動が大きい場合だ。たとえば、同じ小容量ユーザーでも、「毎月コンスタントに1GB弱使う」のではなく、「先月はほぼ0GBだったけれど、今月は5GB」のような使い方をしている場合は、必要なときだけデータを購入できるpovoを使うメリットが大きい。
この場合は、「ギガ活」と組みあわせることでより賢く利用できる。ギガ活は、povoが提供する独自の特典で、指定の店舗でauPAYを使って一定金額以上の買い物をした場合にデータ通信量として還元されるしくみ。たとえば、ローソンで500円以上購入した場合なら、有効期限3日間・300MBのデータ通信を引き換えできるコードが送られてくる。
日頃よく利用する店舗が対象店舗に入っていれば、データ通信の利用が少ない月はギガ活だけでまかなえる可能性もある。ポイ活と同様に多少の「マメさ」は必要になるが、それが苦にならない人にはおすすめしたい。
1GB未満ならMVNOに乗り換えの選択も
毎月コンスタントに月1GB未満のデータ通信を使っている場合は、小容量の格安プランを提供しているMVNOへの乗り換えを検討するのもよいだろう。
日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月額基本料290円で1GBのデータ通信が利用可能で、音声通話は30秒11円で提供されている。
1GBを超えるデータ通信は、自分で設定した上限まで1GB・220円で追加利用できるしくみ。上限を1GBに設定しておけばうっかり使いすぎて220円を超えてしまう心配はない。
他には、HISモバイルが5月19日に提供を開始した「自由自在290プラン」は、100MB未満の月は290円、1GBまでは550円で利用できる。
データ通信のコスパ的には日本通信のほうがお得だが、音声通話が30秒9円と安価なので、「かけ放題オプションを購入するほどではないけれど、通話もそこそこ使う」という場合は検討する価値がありそうだ。