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「好きなことを仕事にする」渡辺淳之介×藤井健太郎が語る、“正反対”の見つけ方

ビジネス

「好きなことを仕事にする」正反対の見つけ方

悪企

――好きなことを仕事にするのか、仕事を好きになるのか……。お二人は、どのようにしていまの仕事にたどり着きましたか。

渡辺:僕は単純に音楽しか興味がなくて、それ以外やりたくなかったので、結果的に“好きなこと”を仕事にしてますね。業界に入ってから1年半ぐらい社長の鞄持ちをやっていて、それはやりたくなかったんですけど(笑)。僕は学生から、よく「何をしていたらいいですか」って聞かれることが多いんですが、とにかく映画をいっぱい観て、音楽をいっぱい聴いて、本をいっぱい読んで、いっぱい遊ぼうねと。そこでの財産は本当に大きい。

藤井:僕は割と安定志向で、すごい薄給で夢を追いかけるというつもりは全然なくて。ちゃんとした会社に、ちゃんと所属しようと思っていたんです。そのなかで面白そうなのはこういう業界だったっていうことですね。だから、渡辺さんとは順番が逆。社会性が意外に前にあって、そのなかで自分が楽しめそうなところはどこかっていうチョイスの仕方です。

あまり学校に行かなくなった時期も

悪企

――ちなみにこれまで、「まわりみち」をしたなあ、という経験はありますか?

藤井:学生時代はまわりみちですよね、渡辺さん。

渡辺:そうっすね(笑)。僕、中学1、2年生頃から学校あんまり行かなくなったんです。きっかけは、たぶん、夏休みの宿題をやらなかったぐらいの……怒られるのもダルいし、もう学校行くのめんどくせえな、みたいな(笑)。中高一貫だったので、形式上試験を受けて、そのまま高校には行かせてもらえました。でもまわりみちしている自覚はあったので、やべえ! と思って、高2で大検(旧「大学入学資格検定」、現在の「高等学校卒業程度認定試験」)をとって。

 学校に行ってなかったので、みんなが授業を受けている時間に自分で勉強できたんですよね。おかげで、高校は中退してるんですけど、現役で大学に入学できました。そこらへんは、結果的にコスパを目指してたことになるのかな(笑)。まわりみちをしながら……。

藤井:ショートカットを(笑)。

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