カップ麺、ケチャップ…2022年に値上げする、値上げした「食料品」まとめ
3)オリーブオイル、ごま油、食用油
日清オイリオグループは4月1日納入分より家庭用の食用油の値上げをしたばかりですが、7月1日納入分からも大豆、菜種などを主原料とする食用油を5~30%値上げすると発表しています。オリーブオイル、ごま油、こめ油などがこの対象になります。
同じくJ-オイルミルズは、4月1日納品分より油脂製品を1kgあたり40円以上値上げしています。大豆や菜種、パーム油などの原料コストが急激に上昇したことを受け、昨年4月よりなんと4度にわたって、合計140円/kg以上の価格改定を行ってきましたが、それでも原材料価格の高騰に加え、エネルギー価格や物流費等のコスト増加分を全て吸収することは極めて困難なようです。
4)ケチャップ、お酢など調味料
カゴメは4月1日納品分からトマトケチャップ、トマトピューレ、トマトソースなどを3~9%値上げしています。原因は、世界的な食料需要の拡大により、トマトケチャップやトマトソース、ソースなどの原材料であるトマトペーストや固形トマト、液糖などの価格の上昇にあるとしています。
「ミツカン酢」などで知られる株式会社Mizkanは6月1日出荷分から穀物酢・リンゴ酢・すし酢・カンタン酢など、食酢関連商品31品を3~10%値上げする予定です。
5)ウイスキー、焼酎などお酒
サントリースピリッツは、国産ウイスキーおよび輸入ウイスキーの一部商品の価格を4月1日出荷分から最大で28%値上げすると発表しました。対象ブランドは、「響」「山崎」「白州」「知多」「ザ・マッカラン」「グレンフィディック」「ザ・バルヴェニー」「タラモアデュー」です。
背景には、ウイスキー市場が国内外で拡大を続けるなかで、生産設備の増強など安定供給に向けた取り組みを強化するためとあります。
宝酒造は、6月1日出荷分からタカラ「焼酎ハイボール」「宝焼酎のやわらかお茶割り」などの商品を参考小売価格1~8%ほど値上げする予定です。原因は、焼酎甲類等の原料となる粗留アルコール(穀物、サトウキビ等を発酵させて蒸留したもの)の価格上昇、また同様に、燃料費、容包品費、物流費などの高騰があげられています。