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近くで事件が起きても平然としている東京人にア然!宮崎から来た20代男の戸惑い

コラム

都会暮らしの中で防犯意識も高まった

駐輪場

「なによりもびっくりしたのは、すぐそばにあるバス亭には人が並んでいることでした。だってすぐそばで警察も来ているんですよ。強盗事件が近くで起きているかもしれないのに、みんな平然としていることに驚きました

 東京で暮らして、防犯意識も高まったと言います。

「知人がロードバイクと呼ばれる高級自転車を敷地内に停めていたそうなんです。そうしたら、深夜にその自転車が盗まれたという話を聞きました。転売目的と聞いて、さらにびっくりしましたが……。僕のは安い自転車ですが自転車にも鍵を二重で付けたり、戸締りも気を付けるようになりました」

たまには人の優しさに触れることも

 しかし、東京での暮らしは怖いことばかりでもないそうです。

「休みの日にリュックサックをしょって歩いていたら、後ろから年配女性が付いてきたんです。何だろうって思ったら、『鞄のチャック開いてますよ』って声を掛けられて。あるときは、ATMを操作中に電話がかかってしまい慌てて外に出たら、ATMにお釣りを忘れてしまったんです。すると、次の人がわざわざ外に出て渡しに来てくれて。親切な人もいるんだなって思いました」

 大人になると子どもの頃と違って地域の行事に参加することもなく、近所の人とのつきあいは希薄になりがちですが、「知り合いがいない街でも親切心は忘れないようにしようって思いました」と田中さんは語っていました。

<TEXT/池守りぜね>

-[上京して驚いた話]-

出版社や、web媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は子供と一緒にプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ

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