社内でも噂に…無人島でのサバイバル研修に現れた「達人級の新人」の正体
スマホは事前に没収される
「一応、何かあった時に備えて同行してくれる方たちはいますが、基本的には一切干渉しません。今振り返ると、あれはあれで楽しかったのかなと思えるようになりましたが、当時は誰もサバイバル経験なんてなかったから大変でした」
ちなみに支給されるのは、テントや寝袋、飲料水など最低限の装備のみ。スマホは事前に没収され、ネットのサバイバル情報に頼ることもできなかったといいます。
「ただ、3年前に入社したMという社員は、そんな無人島での生活をものともしない、とんでもない人物でした」
彼のおかげで快適に過ごすことができた
一応、食料としてインスタントラーメンが用意されており、毎年ほぼ全員がこれだけを食べていたところ、その「とんでもない人物」が、ワカメやコンブなど海藻を拾い集め、さらに岩場に迷い込んだ魚も捕まえてしまったとか。
「その年、私はサポート役として島に入っていました。毒のある魚だとまずいと思い、本人に確認しましたが『これは食べられるから大丈夫です』って言うので、一応ネットで調べたら確かに食用可でした。
支給していた小さなサバイバルナイフを使って慣れた手つきで鱗を取り、串焼きにしていました。それもライターやマッチは渡していないので、大昔の人のように自分で火を起こしてです。
私のときもそうでしたが断念してインスタントラーメンをそのままボリボリ食べる班もいたので、素直にすごいと思いました」