情報を活かせる人、ムダにする人の差とは?ビジネスで圧倒的な実績を残せる
スマホが当たり前となった今、必要もない情報が、間髪入れずに私たちの脳をハッキングしてきます。今回は、情報を仕事の成果に変えるためのコツについて、人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活躍する鈴木進介氏がお話します(以下、本人寄稿)。
仕事が速いのはどんな人?
ビジネスで圧倒的な実績を残している人は、きっと“特別な”インプットの方法や情報源を持っているのだろう。そう思われることがあります。
ところが、実績を残している人ほどメディアのインタビューなどで「特別な情報源なんてありません。持っている情報は皆と同じですが、情報の見極め方や使い方が異なるだけです」と、口々に同じようなことを語っています。
今回は、仕事で成果を出す上で必要な「情報の見極め方」や「活用のコツ」についてお話していきます。「情報の見極め」において、もっとも大切にしたいことはインプットした情報が“センターピン”なのかを見極めることです。センターピンとは、ボーリングのど真ん中にあるピンのことです。
いくら勢いよく左右のピンを倒してもセンターピンを倒さなければ、ストライクはとれません。それと同様、仕事においても、成果を出す上で必要な「情報のセンターピン」に意識をフォーカスする必要があります。
「情報のセンターピン」を持つには
「この情報は成果につながるのだろうか?」、それとも「単に知識が広がるだけなのだろうか?」と。自問自答をしながら、成果に直結しない情報はノイズと捉え、センターピン(成果に直結しそうな情報)だけに意識を振り向けます。
大切なことは、情報のセンターピンは、インプットする前から明確にしておくことです。センターピンの明確化と聞くと、難しく思えるかもしれませんね。でも安心してください。方法は簡単です。はじめにインプットの「ゴール設定」をしておくだけでいいのです。
ゴール設定とは、「目的と目標」を明確にすることに他なりません。「なんだそんなことか……」と心の中でつぶやいたのではありませんか? ゴール設定が大事という話は、今さら感が強いですが、実際はインプットになるとゴール設定が抜けていることがよくあります。
仕事のテーマだけ決まっていたら、あとはやみくもにインプットに走ってしまう。これほど“時間泥棒”になる労力の無駄遣いはありません。「とりあえず情報を集めてみよう」といったあやふやな状態でインプットを始めても、それはゴールがない状態で砂漠の中をマラソンするようなものです。