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その働き方は本当にブラックか?仕事との「理想の付き合い方」を考える

学び

「手に入らないもの」をほしいと思い込む

チャレンジ

藤堂修『チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方』(きずな出版)

 しかし、「自分にはできない生き方」だというのは、ただの思い込みでした。その後、次のように実感したからです。

自由に遊べる状態でないから、たくさん遊びたいと願っているだけ
自由に遊べるとなったら、そこまで遊びたくなくなる
結局、仕事がいちばんおもしろい!

 人は、なかなか手に入らないものを「たくさんほしい!」と考えます。でも実際のところ、いつでも手に入れられるようになると、「とくにそこまでほしくない」と、考えが変わることも多いのです。

 たとえば私は駄菓子が大好きで、子どものころはしょっちゅう実家の近くにある駄菓子屋さんで買い食いをしていました。大好きなのは、当時30円で4つ入っていたヤングドーナツや、うまい棒の「めんたい味」「コーンポタージュ味」「たこ焼味」でした。子どものころは、「もっとお金があったら、お菓子をお腹いっぱいに食べたい」と考えていたのです。

大人は駄菓子1万円分を大人買いしない

 しかし、じゃあ大人になってお金に余裕も出てきたから、駄菓子1万円分くらい大人買いして、家に置いておこう!……とはなりません。今でもこれらのお菓子は好きだけど、たまにちょっと食べるくらいでちょうどいいな、と思うようになったのです。子ども時代の「駄菓子」が、会社員になってからの「旅行や遊び」になったのです。

 会社員時代は、年に1回、海外へ貧乏旅行に行くのがやっとでした。しかし今、行こうと思えば毎月でも海外に行ける状態になってみると、「そこまで海外に行かなくてもいいな」と思うようになっています

 むしろ、普段は仕事に一生懸命取り組み、たまに気分転換でしっかり休めればいい、という感じです。あなたにとっての「駄菓子」や「旅行や遊び」はなんでしょうか? ぜひ向き合ってみてください。

<TEXT/ジャパン株式会社 代表取締役 藤堂 修>

1981年、兵庫県西宮市生まれ。神戸大学を卒業後、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)でシステムエンジニアなどとして勤務。30歳で独立。39歳のときに年収1億円の実績をつくる。現在は、美容院(サロン)、セレクトショップ(駅直結の商業施設内に出店中)、不動産事業の3つの会社を経営。著書に『チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方』(きずな出版)

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チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方

チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方

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