数日後、康介さんから連絡が…

　康介さんいわく、お見合いの段階で、すでに2人は意気投合し、将来の話まですることができたそう。2人が順調なら嬉しい話ですが、冒頭でも伝えた通り、婚活の仮交際は“お知り合いの関係”からスタートします。

　また結婚相談所の活動では、結婚相手に対する条件や双方の相性などをより明確にするために「複数交際」（※複数名の方と同時に交際し、比較・検討していくこと）をおススメしています。「自分も相手にとって複数の中の一人かもしれない」ということを忘れてはいけません。焦らず冷静に……相手に期待しすぎず、関係性を築いていくことが大切です。

　私からは「とりあえず、美香さんのお気持ちを担当者に確認してみます。交際に進んだばかりなので、美香さんの気持ちが明確に分かるまでは、ひとまず並行して活動を進めていきましょう！」と伝えました。

「怖がっています」事態は思わぬ方向に…

「結論から言うと、美香さんは交際中止を検討しています」

　数日後、お相手の担当者から私に連絡が入りました。仮交際に進んでからまだ1週間しか経っていませんが、2人の間に一体何があったのでしょう。美香さんの話を聞くと……。

・返信をしていないのに複数の追いメッセージと電話がかかってくる
・会う約束を決めるときに「予定が分かるまで待って欲しい」と伝えたのに「寂しい、会いたい」と毎日しつこいほど予定を聞かれる
・すでに恋人関係のような内容の連絡が届く
・出会って間もないのに、ため口で話すことを提案される
・過去の恋愛や婚活状況について根掘り葉掘り聞いてくる

……などの出来事があり、「押しが強すぎて怖い。もう会いたいとも思えない」というのが美香さんの本音でした。