「彼女いるの？」プライベートな質問に困惑

　女上司のメッセージは、ホーム画面の指摘だけに留まらず、だんだんエスカレートしていきます。大輔さんのプライベートに踏み込むような雑談や質問のメッセージが送られるようになってきたのです。

「休日なにしてるの？ とか、彼女いるの？ とか、どんな女の子がタイプなの？ など、突っ込んだ質問が多くなってきたんです」

　大輔さんには彼女もいて、会社の人たちとも、とりたてて仲良くしようというタイプではなかったので困り果ててしまいました。やがて大輔さんはLINEの通知音が鳴ると憂鬱な気分になるようになってしまいました。

耐えきれなくなった部下の行動とは…

「スマホの画面に、あの緑色のアイコンが表示されると、吐き気がするようになりました」

　女上司からのセクハラLINEに困り果ててしまった大輔さんは、LINEのスクリーンショットをプリントアウトして、上長に相談することにしました。その後、何かしらの対応があったのか、女上司からは仕事以外のプライベートなLINEは一切なくなったということでした。

「ニュースでそういうことがあるっていうのは見聞きしたことはあるのですが、本当にあるんだ……って思いました」と大輔さんは驚きが隠せない様子。さらに、このようなセクハラに日々遭っている女性は、さらに大変なんだろうと思ったとのことでした。

　LINEを仕事での連絡用に使っている企業は少なくないようです。メリットはある一方、ついつい公私混同してしまいがち。自分が上司の場合は、部下のストレスになっていないか、十分に注意しながら、おこなうべきでしょう。

＜TEXT／カマクラ＞