ダースレイダー「東大中退、余命5年」それでもラップを続ける理由
未来のヒップホップシーンとは
――今のヒップホップ人気はまだしばらく続いていきそうですか?
ダース:MCバトルはあくまで一個のコンテンツ。今ある番組や大会がいつまで続いているかは分からないです。ただ今の人気は日本語の面白さが大きくて、恐らくヒップホップっていう枠を超えて、いろんな場面に応用されていくと思います。
自分の気持ちをビートに乗っけるってことが当たり前になった先、どんな日常会話があるのか楽しみです。
――若手でも続々と凄いラッパーが出てきてますよね。注目している若手ラッパーはいますか?
ダース:高校生ラップ選手権にTakaって名前で出てたWillyWonkaっていう大阪のラッパーは大分貫禄が出てきてますね。
ちなみに僕は20歳くらいがラッパーのピークであってほしいと思ってます。それこそサッカーのフランス代表のエムバペ選手は19歳なんだけど、誰も敵わなかったじゃないですか。彼みたいに何をしでかすかわからない、みたいなワクワク感をラッパーでも感じたい。
恐らく10歳くらいからラップを始めたヤツの中から天才が出てくるはず。今凄いヤツより絶対凄いだろうし、そうあってほしいです。
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<取材・文/ヤナカリュウイチ 撮影/山口康仁>