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同僚を飲みに誘ったらストーカー?社会人が知るべき「職場恋愛のリスク」

学び

職場恋愛のリスクを心得るべき

職場 恋愛

 さらに「そもそも、こんなにデリケートな時代に同じ職場の女性に安易に声をかけるのが好ましくない。声をかけるならば、リスクがつきまとうことを心得るべき」とも強調する。

「本来、職場は仕事をする場であり、恋愛や不倫の相手を探すところではないはず。職場恋愛から結婚へといったケースも多数ありますが、一方で上手くいかなくて、さまざまな問題が無数に起きているのも事実。不本意な退職をせざるを得なくなるケースもあります。だからこそ、同じ職場の女性へのアプローチには慎重であるべき。

 大きなリスクがある以上、社外に目を向けるべきと思います。男性からすると、女性へのアプローチは営業と似ています。優秀な営業担当者は契約成立が難しいと感じたら、あきらめるでしょう。そして、さっさと次の会社に交渉します。あの姿勢と同じく、相手を早く変えたほうがいい。

 男性には、職場以外の女性と健全な交際をしていただきたい。その場合も引き際はものすごく大切です」

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 職場恋愛は難しいが、社外の相手にも引き際は大切だ。これは男性だけでなく、女性も同様と言えよう。恋愛とセクハラは紙一重の部分もあるのかもしれないが、引き際だけは心得ておきたい。

<取材・文/吉田典史>

【中村紳一(なかむら しんいち)】
1962年、埼玉県大宮市生まれ。立命館大学卒業後、大手メーカー勤務を経て、1989年、27歳で社会保険労務士・行政書士として開業。都内や埼玉、千葉などの主に中小企業経営者から社員の採用、定着、育成から給与や賞与、退職金までの相談を受け、助言・指導をする。2011年からは、埼玉労災一人親方部会(厚生労働大臣承認・埼玉労働局承認)の理事長を兼務

ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数

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