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“R-1準優勝”ZAZY、ライバルが少ないから選んだ芸風「常に唯一無二でありたい」

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ライバルが少ないから選んだ芸風

ZAZY

――今の芸風に至ったきっかけを教えてください。漫才に挑戦したことはありますか?

ZAZY:最初は漫才がやりたくて、何度かコンビも組んだんですけど、いつも相方と方向性がズレて、コンビには向いてませんでしたね。

 というのも、僕は常に唯一無二でありたいんですよ。他に競合がいないブルーオーシャンのお笑いをやりたい。その方が、強くておもろい先輩と戦わなくて済むわけですから。だけど、NSC時代って皆、王道の漫才をやりたがるんです。それでズレていきました。「それやったらフットボールアワーさんや、ブラマヨ(ブラックマヨネーズ)さんと正面から戦わなあかんやん。むずすぎるやん」って。

 もしも唯一無二のブルーオーシャン漫才を目指す相方が見つかっていれば、今は漫才師だったのかもしれません。

 今のフリップ芸に至ったのも、ブルーオーシャンだなと思ったからです。当時はピン芸人って漫談をやっている人が多くて、絵のフリップネタをやっていたのはバカリズムさんと鉄拳さんくらいしかいなかった。ここなら勝負できるんちゃうかなと思って始めました。

「俺のネタに足りひんのは、ポップさや!」

ZAZY

――絵は得意だったんですか?

ZAZY:「苦手じゃない」くらいですね。昔からの友達の中で、僕に絵のイメージは全くないと思います。マンガを描いてたとかもないですし。絵は、描き続けているうちに少しづつ上達しました。他の芸風を試したことはないけど、これしかダメだというこだわりはありません。大事なのは、唯一無二であることなんです。

――その後にZAZYが誕生するんですよね。

ZAZY:デビュー時は本名(赤井俊之)で、リクルートスーツを着て舞台に立ってました。最初は全然ウケませんでしたね。なんでウケないのか分析したときに、お客さんが付いてこれていないんじゃないのかと考えました。僕のネタをどう見たらいいかわからないんだろうと。そこでネタに見た目を合わせていくことにしたんです。

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