“R-1準優勝”ZAZY、ライバルが少ないから選んだ芸風「常に唯一無二でありたい」
「R-1グランプリ2021」準優勝、「歌ネタ王決定戦2021 FINAL」優勝と、今最も勢いがあるピン芸人の1人であるZAZYさん(@zazy06)。
金髪に全身ピンクという、一度見たら忘れられないビジュアルと、リズムに乗せながら繰り広げられる奇想天外なフリップネタからは想像が付きませんが、実は偏差値70超の智弁和歌山高校を卒業後、東京理科大学に入学(その後中退)と、隠れ高学歴芸人でもあります。
芸人を目指した経緯、芸人としてのスタンス、ネタの作り方について、全2回に分けて聞きました。
他に誰もやっていないからで坊主に
――実は、隠れ高学歴芸人のZAZYさんですが、どのような学生時代を過ごしていましたか?
ZAZY:とにかく勉強ばっかしてました。親からは「いい大学に入れ」と言われ続け、反抗もせずにひたすら勉強です。得意な科目は数学と物理。お笑いは本当にたまに息抜きで見るくらいでしたね。
好きだったのは『ダウンタウンのごっつええ感じ』『爆笑レッドカーペット』(ともにフジテレビ系)とか、あとは関西でよくやる漫才のネタ番組。でも芸人になりたいなんて思ったことはなかったし、クラスでも前に出るタイプではなかった。どちらかというと、クラスで前で漫才するヤツを冷ややかな目で見てましたね。でも、「変わってるね」「ユニーク」だねと言われるのは嬉しくて、他に誰もやっていないという理由で坊主にしたりしてました。
――そんなガリ勉時代を経てなぜお笑いを目指すことになったのでしょうか?
ZAZY:ずっと、大学に行けば遊べると思って我慢してたんですよ。「これでもう勉強しなくてよくなる!」と。だけど、大学に入ったら課題が多くて全然遊べない。しかも、理系の大学だったんで、大学院に入って就職という将来のルートがなんとなく見えてしまったんですよね。「ずっと遊ばれへんし、ずっとおもんないやん!」っと思い、大学は中退してNSCに入ることにしました。
800人中、上位30に選ばれてできた自信
――急展開ですね。
ZAZY:本当に芸人として生きていけるとは思ってなかったので、NSCに入ったのは軽い気持ちでした。ダメだったらすぐ辞めて次を考えるつもりだったので、最初に思いついた「おもろそうなこと」をとりあえずやってみて、そのまま今に至るという感じです。
――お笑いで手応えを感じたのはいつ頃でしょうか?
ZAZY:入学時の大阪NSC33期は、800人くらいいたんですよ。だけど数か月で、上位30人くらいのクラスに入ることができた。「あれ、これいけるんちゃう?」と思いました。男性ブランコや、コロコロチキチキペッパーズの西野(創人)も同じクラスでした。西野は面白いです。今でもナダルは認めてませんけどね(笑)。