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女優・萩原みのり、「コンプレックスある」演じることを続けるための原動力

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 2022年に芸能界デビュー10周年となる萩原みのりさん(24)。2021年はドラマ『ただ離婚してないだけ』での熱演も話題を集めました。そんな萩原さんが、過去に遭った事件にかかわる人物と姉が結婚すると聞いて、葛藤や怒りを抱えながら、長く離れていた故郷に帰る女性・小夜を演じた主演作『成れの果て』が公開中です。

萩原みのりさん

萩原みのりさん

 激しい役柄が続く萩原さんですが、その素顔は「ビビり」とのこと。またかつて破れた夢からまだ立ち直れたとは言えず、俳優業が「向いているのかはわからない」「でも求められることが嬉しい」と正直な胸の内を聞かせてくれました。

とにかく飛び込んでみようと

――難しい役柄だったと思いますが、プレッシャーや迷いはありませんでしたか?

萩原みのり(以下、萩原):プレッシャーうんぬんより、物語が進んでいくにつれて小夜がとっていく選択を、脚本を読んだだけでは正直理解ができなくて、引き受けていいのかなという不安がありました。

――引き受けるにあたって、どう自分の中で決着させたのですか?

萩原:小夜が見ていた景色は、小夜になってみなければ分からないと思ったので、とにかく挑戦してみよう、という思いでした。

 小夜が過去に受けた仕打ち、東京に出てから感じたこと、婚約破棄になったときのこととか、脚本ではたった一行に過ぎないことも、すごくたくさんの思いがある。だから、撮影前にどんどん書き出して自分の中に蓄積していく作業をひたすらやってから臨みました。

今までで一番の怒りを出せた

成れの果て

『成れの果て』 (C) 2021 M×2 films

――終盤、幼なじみの男性が家に来たときに、感情を爆発させるシーンがあります。とても印象的でしたが、小夜が涙を見せることは脚本に書かれていたのでしょうか。

萩原:書いてませんでした。カメラの前で、あそこまで怒りを出したことは初めてだったかもしれません。あの涙は、ひどいことを言われて傷ついてというより、対峙していた相手が立ち去って、ギリギリ保てていた小夜の鎧が壊れて溢れ出たものだと思っています。

――今年はタフな作品が多かったかと思います。ドラマ『RISKY』『ただ離婚してないだけ』と本作の撮影は、どんな順番だったのでしょうか。

萩原:この映画が最初です。ほかの作品も撮ったりしていたので、タフな作品が続いたなと思うことは特になかったです。たまたま放送と公開が重なった感じです。

――特に『ただ離婚してないだけ』では、注目を集めているなといった感覚があったのでは?

萩原:私自身が注目を集めているという感覚はなかったです。でもSNSのフォロワー数は少し増えたかなと思います。私に抱くイメージが出会った役柄によって全然違っているのは面白いです。そのあとに放送された『お茶にごす。』はコメディですし、いろんな役で見てもらえると嬉しいですね。

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