報復人事は行われなかった

代表選後、前代表の枝野幸男議員とともに4候補が壇上で結束を誓い合った

　代表選の翌日、泉新代表によって新たな執行部の陣容が発表されました。幹事長に西村智奈美議員、代表代行に逢坂誠二議員、政調会長に小川淳也議員が内定。つまり代表選に立候補した全員が要職に就く、挙党体制を築きました。

　従来、こうした代表選後は対立候補や対立候補を応援した議員は冷や飯を食わされる、いわゆる報復人事が断行されます。

　所帯の小さな立憲民主党で報復まがいの人事が断行されれば、立憲民主党は再びバラバラになってしまう可能性があります。代表選前、そうしたことを危惧する議員もいましたが、今のところ代表選は立憲民主党党の結束力を強める作用をもたらした、といえるようです。

　しかし、立憲民主党の再生は始まったばかりです。新代表の選出という注目を浴びやすい“儀式”が終わったこれからが正念場です。

＜取材・文・撮影／小川裕夫＞