“ぜい肉”だらけ「ライザップ」3年ぶり黒字化で復活か?競合カーブスとの違い
今後の業績はいかに?
RIZAPは2020/3期の段階で、すでに店舗数が伸び悩んでおり、従来通りの事業内容では拡大が見込めないでしょう。ただし同社は今後、動画コンテンツやウェアラブル機器を通じたオンラインでのサービス提供を始めたいとしています。他企業とのコラボで開発した健康食品やスポーツ用品の販売にも力を入れるようです。新たな取り組みが店舗事業の拡大に貢献するかもしれません。
次にカーブスの今後を考えてみます。高齢化が進むため健康ビジネスの成功に期待したいところですが、前途洋洋ではありません。2015/8期から2019/8期の実質会員数は71.1万人→77.3万人→82.1万人→82.7万人→82.2万人とコロナ以前から伸び悩んでおり、停滞の兆しは見えていました。
同社が2022/8期の売上高を267億円と予想しているようにコロナ以前の水準まで戻るかもしれませんが、店舗スタイルを変えない限り拡大は難しそうです。
<TEXT/経済ライター 山口伸>