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コロナ下でも行列。SNS映えする喫茶店「不純喫茶ドープ」驚きのアイデア秘話

ビジネス

 度重なる緊急事態宣言の延長により、多くの飲食店は厳しい経営状況に追い込まれている。そんななか、コロナ禍の2020年7月に1号店のオープン以来、今年7月には早くも3店舗目をラフォーレ原宿にオープンさせたのが「不純喫茶ドープ@kissadope)である。期間限定のポップアップショップとなる新店は初のスタンディング形式で、ドープ名物のプリンがテイクアウトできることで注目を集めている。

不純喫茶

wackwack creative株式会社の代表取締役である井川裕介氏

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 手掛けたのは、wackwack creative株式会社の代表取締役である井川裕介氏。ドープの他にも、女性からの人気が高い餃子店として話題の「トーキョーギョーザクラブ」や築70年の銭湯をリノベーションして酒場にした「不健康ランド 背徳の美味」などを手掛けている。これら数々の注目コンテンツはどのようにして生まれたのだろうか。井川氏に話を聞いた。

そもそも「不純喫茶」とはなにか?

不純喫茶ドープ 上野店(筆者撮影)

 帝国データバンクのまとめによると、新型コロナウイルスの影響で倒産に追い込まれた企業は2020年2月から2021年9月15日までの累計で2045社となり、そのうち飲食店は346店舗と最も割合が多い。

 一般的に純喫茶とは「アルコール提供のない喫茶店」を指すが、ドープは「不純喫茶」という名だ。緊急事態宣言下では酒類の提供を停止していたが、通常営業では昼は喫茶店、夜は喫茶酒場と2つの顔をもつ

 ノスタルジックな店の雰囲気やメニューと目を惹くクリエイティブが話題となり、若者や女性を中心に人気を集めた。1号店である中野店はオープン前からSNS上で行列になるほど注目を集め、オープン数日で仕入れが間に合わずに臨時休業になるほど。

「割と好き勝手に作っている」

不純喫茶

不純喫茶ドープ。看板には「せつない気持ちのゴミ捨て場」の文字が(筆者撮影)

 同じくトーキョーギョーザクラブや不健康ランドもSNSを中心に若者たちの間で人気を博しているが、もともと若年層をターゲットにしようと決めていたのだろうか。運営代表の井川裕介氏はこう語る。

「ターゲットを設定してコンセプトを考えているわけではないです。僕は38歳なんですが、20代の女性が何を考えているか全くわからないですし、逆に50代男性の気持ちもわからない。わからない相手を想定して作ってもいいコンテンツは生まれないのかなと思っていて。基本的に自分が通ってきたものや好きなものを大事に、割と好き勝手に作ってます

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