フランス人の“酒のプロ”が選んだ日本の焼酎・泡盛ベスト6。1位の酒に「ブラボー!」
「酒のプロ」から日本の業者への叱咤激励も
これらの審査を経てからの総合評価には、フランス人の「酒のプロ」たちから日本の業者への叱咤激励もあったそうです。
「コンクールを体験した審査員からの総合評価の中には『まだまだ香りの表現が乏しい』『味わいに対しても原料、熟成、ブレンド、樽など、まだまだ研究の余地がある』『各要素をより深く追求し、世界の蒸留酒全てを視野に入れて研究してほしい』『世界の多くの蒸留酒の作り手と一緒に語り合うことが、これからの重要ポイントなので、積極的に世界に出てきてほしい』といった声がありました。
言い換えれば、日本の酒蔵に対し、『よりいっそう個性的な本格焼酎・泡盛を生み出してほしい』という願いがそこに込められていると感じました」
宮川代表によれば、すでに来年度以降の構想もあるようで、さらに深く掘り下げた本格焼酎・泡盛の審査を実施していきたいとのことでした。日本の若い世代では酒離れが叫ばれていますが、こうやって外国からの評価で、再び酒の需要が高まっていくことがあれば面白いことですので、今後の動向にも期待大です!
<取材・文/松田義人>