優しい隣人には引きこもりの娘が…20代女性が「格安2DK物件」に引っ越して後悔
耐えられなくなり夜逃げすることに
そんな生活に苦しめられる中、古橋さんはあることを決意します。
「気づかれないようにしてこっそり引っ越すことにしたんです。夜中の引っ越しを専門にしている業者があったので、そこに頼むことにしました。業者の人は静かに荷物を運び出してくれましたが、隣人に気づかれて、怒鳴り込んでくるんじゃないかと思うと気が気じゃありませんでした」
そうして、古橋さんは1年も経たずに引っ越しをすることに……。ですが他に選択肢はなかったといいます。
「部屋をゆっくり決めている時間はなかったので、前の部屋より手狭で割高な物件になりましたが、それでも引っ越せて良かったと思います。あのままあの部屋に住んでいたらどうなっていたか……。いまだにインターホンが鳴ると怖いんです。もしもモニターに隣人の顔が映ったらと思うと、心臓がバクバクと高鳴るので出れないことが多いんです……」
古橋さんの初めてのひとり暮らしは期せずしてまるでサスペンスドラマのような展開になってしまいました。教訓として、無理だと感じた段階でしっかり「NO」と言い、一線を引くことが大切なのかもしれません。
<TEXT/和泉太郎 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
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