優しい隣人には引きこもりの娘が…20代女性が「格安2DK物件」に引っ越して後悔
一見地味な友人が実は何股もかけていた。仕事を完ぺきにこなす同僚の部屋が実は汚部屋だった……他人の思わぬ本性をふとした瞬間を垣間見て、驚いたことはありませんか。無償の優しさの裏にとんでもない思惑があったことを知り、戦慄した体験をしたというのが古橋莉子さん(仮名・28歳)。
転職を機に「初めての一人暮らし」を
「現在勤めているネット系の企業に転職した時のことです。自分にとってはステップアップになるような転職でしたが、その頃にもうひとつチャレンジしたことがありました」
今まで一度も実家から出たことがなかった古橋さんは、転職を機にひとり暮らしを始めることにしたのです。
「海外ドラマで観た部屋に憧れて、どうしても寝室と居室を分けたかったんです。不動産の仕事をしている知人に相談したところ、幸いにも格安の2DKの物件を探してきてもらえました」
希望に叶う部屋が見つかり、晴れて一人暮らしを始めることになった古橋さんですが、心配なことがあったそうです。
隣人の「年配の女性」が気になり…
「大学時代の友人が、隣人とトラブルになって痩せるほど苦労したのをそばで見ていたので、私もうまくやれるか心配だったんです。それで部屋の契約をする前に、隣の部屋の人と話をしてみることにしました」
古橋さんが選ぼうとしていた部屋は角部屋で、隣人は年配の女性でした。
「挨拶に行くと、朗らかで優しそうな印象を受けました。ごみ捨てのルールや周辺にあるおすすめのお店も教えてくれましたし、ひとまず安心して契約することにしたんです。隣人は顔を合わせれば声をかけてくれたり、お裾分けをくれたりしましたね。まだ会社に気楽に話せる人間もいなかったので、隣人と会話することで、精神的にけっこう助けられる面があったんです」