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「1日の来客3人で泣いた」…日本を愛するスリランカ人カレー店主が貫いた信念

暮らし

スリランカ料理は日本人に合う?

カピラ:3か月くらい毎日頑張っていたら、すれ違う人に笑顔が増えてきたんですよ。そして1人、2人と挨拶をいただけるようになったんです。「おはようございます、頑張ってね」って。どんどん自分でチラシを配ってお店の入り口に立って、お客さんが来るたびに「あの時はチラシ取ってくださってありがとうございます」「えっ、覚えているの!」みたいなやり取りをして今に至っているんですよ。

――スリランカ料理。カレー好きでもどんな料理なのかハッキリと答えられる人はまだ少ないと思います。改めてどういう料理なのか教えていただけますか。

カピラ:スリランカにはもちろんカレーはありますが、カレーとご飯だけではないんです。例えばカレーを2種類くらい、炒め物、ココナッツの和え物、あとは野菜のサラダ、そういう1品1品を一緒に食べる料理なんです。

 カレーの特徴は油っこくないんですね。食べた時はお腹いっぱいになって満足感があるんですが全然重くないんですよ。使っているのはスリランカの12種類くらいのスパイスとお水。スパイスと水でどれだけ美味しく作るかっていうのがスリランカ料理なんです。日本でもおなじみのカツオ節を入れたり、日本のように山の幸も海の幸も使うので、日本人には違和感のない料理だと思うんです。

混ぜるカレー=スリランカカレー

タップロボーン

スリランカワンプレートランチ(1200円)

――お店にはカレーだけでなく炒め物や和え物など、色々なおかずも楽しめるプレートもあるんですよね。

カピラ:全部盛り付けたワンプレートというメニューを用意しています。カレーと炒め物と和え物とご飯があって、食べながらそのご飯を色んな味わいに変えていけるんですよ。ちょっとずつ足していくのが一番のポイントになります。

――カレーのあるところに、おかずをちょっと足す、そして混ぜると新しい味ができる!ってことですよね。

カピラ:「スリランカカレーは混ぜるカレー」という看板を作っているお店もありますね。混ぜるカレー=スリランカカレーって。カレーとカレーを混ぜてもまた違うんですよ。ごはんの上にレンズ豆カレーかけて、またチキンカレーをその上にかけて混ぜて食べるんです。

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