伝説のメイドが語る「老舗メイドカフェ」成功の秘密。働くメイドたちにやりがいを
時代の流れと柔軟に付き合っていきたい
――ルールや世界観を守るのってすごく難しそうです。
志賀:そうですよね。ただ私の中でのイメージとしては、かなり大きな枠組みの中で自由に楽しく過ごしてもらうという感覚なんですよね。具体的には、SNSが登場した時に「ダメ」というのではなく、活用する中でのルールを作るというイメージです。時代の流れと柔軟に付き合っていけるようにこれからもアップデートしていきたいです。
――メイドさんたちが楽しく働くための工夫も教えてください。
志賀:メイドたちのフォローを専門にしている部署があります。そこではメイドたちが採用されてから新人期間を終了するまでの教育はもちろん、メイドたちの日頃の悩みや困りごとへの対処をするようにしています。なかなか人には話しづらいことも、1つひとつ解消していくことで安全な環境の中で、楽しく長く働いてもらえたら嬉しいですね。
コロナ禍の「バーチャルメイドカフェ」も好調
――2019年「バーチャルあっとほぉーむカフェ」がオープンしたのも記憶に新しいです。反響はいかがでしょう?
志賀:すごくいいですね。この時期だからというのもあって、ご帰宅を控えているご主人様、お嬢様がご帰宅してくださったりとか、あとはVTuberやバーチャルの世界が好きな方が楽しんでくださってます。
――そういった点も含めて、常に新しい試みに挑戦されている印象がありますが……。
志賀:自分たちとしては、新しいことをたくさんしているとは思っていないんですよね。あくまでもメイドのホスピタリティを軸にして、それをどう表現していこうかを模索しているだけ。打ち出し方を変えた先で、既存のファンの方はもちろん、新しくご帰宅される方にも好きになってもらえたらと思っています。