ファミマの売れすぎた「クリスピーチキン」。初代CMOが語る、ヒットを生む秘訣
売れなかったら要因を分析して次に活かす
清水:こちらの写真は「今日はどうしても、美味しい『3時のおやつ』が食べたくて!笑」。こういった商品を計画するときにPDCAを回そうとするとどういった形になるんですか?
足立:まず発売前のコンセプトやネーミングをつける工程をチェックし、場合によっては点数をつけます。その後、実際の美味しさに点数をつけ、発売後はどれくらい話題になっているかを確認します。
この流れを繰り返すことで統計的な関係値が見えてきます。売れないと思って商品を作る人はいないので、思うように売上が上がらなかったときは要因を分析し、次に活かしていくことが重要です。
立ったまま会議をするようになった理由
清水:代理店などに任せるのではなく自分たちでチェックをして、新しい定番や商品を考えることにつなげているのですね。こちらの写真はどういったシーンでしょうか。
足立:ファミリーマートは今年で40周年を迎えるにあたり、「40のいいこと!?」に取り組んでいます。この写真は次の施策を検討している会議の様子です。私は20年くらい前から立ったまま会議をしています。座っているとどうしても受け身になってしまうので、立ったまま会議をしたほうがどんどん話が進むと実感しています。
基本的に会議で共有は不要です。意見を出し合い、考え、決定することに意味があるため、僕の会議では「発言しない人は来なくていい」と伝えています。共有だけであればメールで済むので、アクションに基づいた会議を心がけるようにしていますね。
清水:足立さんがファミリーマートに入社されたとき、実際に店舗に入り現場を見ていたと伺いました。現場の声やお客様の声を1週間でも学ぶというのは大事なことですか?