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「予想を裏切られました」“中国版”寝台新幹線の実態を駐在員が語る

コラム

中国人ビジネスマンや日本人駐在員にも人気

新幹線通勤

「日本の寝台列車に乗車したことがないので比較して説明することはできませんが、車内は日本の新幹線のように揺れも少なく、騒音に関しても比較的静かな印象でした。北京~上海は1500キロ離れており、中国版新幹線でも約12時間乗っていましたが寝心地が悪いなんてこともありません。それからはなるべく夜のうちに中国版新幹線で移動するようにしていました」

 また、夜行ながら食堂車も併設されているそうで、食事や飲み物を注文しなくても利用可能だったとか。クッションの聞いた座り心地のよいシートだったそうで、そこで仕事をしている同じ出張らしきビジネスマンも多くいたそうです。

「北京~上海」は「東京~名古屋」と同額

「駅には売店もたくさんありますし、私は新幹線に乗る前にビールとつまみを買い込み、流れる夜景を眺めながら晩酌していました。あと、乗客は乗車後にお弁当と表現するのは言い過ぎですが、軽食の詰め合わせパックをもらえるため、それで小腹を満たすこともできます。私は翌朝の朝食代わりにしましたけど、駅に到着後はすぐ取引先の会社に向かわなければならなかったため、こういう軽食を用意してくれるのはありがたかったです」

 なお、気になる寝台新幹線の料金は、北京~上海の片道で約1万1000円。東海道新幹線のぞみ号の東京~名古屋の片道運賃+特急料金とほとんど変わらないです。もともと中国の鉄道運賃は日本よりも全体的に安いとはいえ、距離の長さと寝台込みの料金であることを考えるとかなりお得な気がします

「単純に移動手段としても悪くないですし、新幹線で寝台なんて鉄道に興味のない私でも初めて乗ったときはワクワクしていたほど。鉄道好きの方ならきっと満足できると思いますよ」

 コロナ明けには寝台新幹線を使って中国旅行なんていうのも楽しいかもしれませんね。

<取材・文/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

特集[ローカルで驚いた出来事

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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