得する・損する「食べ放題」の違いは?人気チェーンに“思惑”を直撃
成功だった、イマイチだった「食べ放題」
北の家族ほか複数の飲食店を運営するパートナーズダイニングでは、前述のようなことから、これまでにありとあらゆる「食べ放題」を実施してきたそうです。「食べ放題」の種類によって成功・失敗はなかったのでしょうか。
「まず、弊社が運営するお店では、コロナ禍以降、下記のような『食べ放題』を実施しました。本当にさまざまなものをやりましたよ」
◆2020年3月……『いくらかけ放題 60分500円』(北の家族全店+姉妹店)
◆2020年7月……『かに食べ放題 60分1980円』(北の家族全店+姉妹店)
◆2020年7月……『藁焼きカツオたたき食べ放題 60分500円』(四国酒場)
◆2020年7月……『餃子食べ放題 120分999円』(ザ・ロックアップTOKYO)
◆2020年10月……『サーモン食べ放題 60分880円』(北の家族各店+姉妹店)
お店として特に成功だったのは「いくらかけ放題」
◆2021年1月……『かに食べ放題 60分1980円』(北の家族各店+姉妹店)
◆2021年1月……『いちご乗せ放題&食べ放題 60分980円』(ESOLA新宿)
◆2021年3月……『お団子食べ放題 60分888円』(北の家族新宿靖国通り店)
◆2021年3月……『ビーカーいちご食べ放題 60分980円』(ザ・ロックアップTOKYO)
◆2021年3月……『サーロインステーキ&フレンチフライ食べ放題 60分2980円』(ESOLA新宿)
「このうち、お店として特に成功だったのは『いくらかけ放題』ですね。いくらは高いものですが、実施した時期はたまたま大量に仕入れられたんですよ。今だったらできないですが、かなりの収益になりました。
一方で失敗ではなかったもののそれほど収益につながらなかったのは『いちご食べ放題』。集客には繋がりましたが、高校生くらいの女の子が一杯のジュースとかを飲みながらひたすらいちごを食べて帰られて広がりがなかったことも否めませんでした。ただ、コロナ禍であってもウケる『食べ放題』のネタを見誤らなければ、お客さんは集まってくれるんだなということがわかりました」