朝6時から食べられる「東京の朝ラー」6店舗を実食。早朝からまさかの行列店も
【高円寺・大公】ニッチな時間帯に食す環七沿いの店
続いては、JR高円寺駅から東へ数百メートルの環七沿いへ。ここに朝4時〜午後3時までという、実にニッチな時間帯のみの営業を行う店があります。それが大公です。
筆者が向かった朝6時少し前、お客さんはゼロで、スタッフは女将さんのみでした。女将さんは店内のテレビで流れる新型コロナウイルス関連のニュースを凝視しておりオーダーする際の声がけもちょっと遠慮してしまうほどでした。
なんとかして「しょうゆラーメン」(550円)をオーダー。「食べる際はカウンターテーブルにナプキンを敷いて、その上にマスクを置くように」と指示を受けました。
果たして着丼した「しょうゆラーメン」は、黒いスープが目を引く一杯でした。麺は黄色いちぢれ麺で、その上にチャーシュー、メンマ、わかめ、茹で卵、ネギがトッピングされています。
スープをすすると、見た目に反してあっさりしておりくどくありません。また、どことなく化学調味料の甘みも感じ、化調好きの筆者にはドンピシャの味。今回めぐった6店舗の中では、最もアッサリしており、これなら朝ラーに不慣れな女性でも軽くイケる一杯だと思いました。
【吉祥寺・洞くつ家】朝6時からハイレベルの「家系」をいただける
続いては、吉祥寺界隈の朝ラーへ。横浜の家系の名店・六角家の流れをくむという「洞くつ家」に行きました。平常時と違い、現在は朝6時から夜8時までの営業のようで、ズバリ朝6時少し前にお店に着くと、店員さんが開店の準備で店の前に水を撒いていました。
その様子を見ながら、開店を待っていたわけですが、筆者の後ろに並んだ仕事終わりのキャバ嬢2人組が同僚と客の不満を、キャンキャン声で話しており、朝から気分が萎える筆者でした。
キャンキャンうるさいキャバ嬢2人組と離れるように席を選び、オーダーしたのが「ラーメン並」(700円)。きちんと「味の濃さ」「油の量」「麺の固さ」を聞いてくれるのが嬉しいです。果たして着丼したのはまぎれもなく家系のそれでした。
さすが六角家の系列店。朝イチであっても均等の取れたクオリティの高い醤油とんこつです。確かに油っこくパンチもあるのですが、そこは調味料のしょうがなどで口あたりを良くさせればツルツルいただけちゃいます。
最初のホープ軒 千駄ヶ谷店もそうですが、朝イチからガツンとした味を楽しめながら、胃にももたれないのはなかなか嬉しいところ。また来たいと思いました。