戦隊ヒーロー好きの27歳男性「嫌われる覚悟で送った」LINEが思わぬ結果に
突然の告白とカミングアウトと驚き
女性との深い関わりをしばらく避けていた内藤さんは、始めこそLINEに乗り気ではありませんでした。しかし、日々会話をしたり何度か会ったりしていくうちに、徐々にMさんに惹かれていくのに気がついたのです。
「話も合うし、とても気遣いができる子で、いいなって思うまで時間はかかりませんでした。でも、趣味のことは隠したままでしたし、ひどい振られ方をしたことを思い出してしまい、好きになっていのか悩んでいたんです」
そんな内藤さんの態度にしびれを切らしたのか、ある日のデートの後、MさんからLINEで告白をしてきたのです。驚きと嬉しさ、そして女性に言わせてしまった申し訳無さから、ついに内藤さんはオタクであることをカミングアウトします。
「ほぼほぼ振られるだろうと覚悟してカミングアウトしたんですが、Mからの返事は僕が予想もしていないものでした。なんと『私も戦隊オタクだ』と言われたんです。始めは驚きすぎて何も反応できませんでした」
戦隊オタクに自信を。友人の気持ち
まさかの同じ趣味つ同士だった2人。よくよく話を聞くと、実はもともとDさんは、同じ趣味だからMさんを紹介したようで、Mさん自身も最初から内藤さんが戦隊オタクであることを知っていたというのです。
「Dは僕の趣味を否定しない人をわざわざ探してくれて、しかも僕からカミングアウトすることで過去のトラウマを振り切ってほしいと考えていたみたいなんです。それで、Mには自分から同じ趣味であることを言わないようにお願いしていたようで…」
Dさんのはからいによって好きなものを好きだと自分の口からまた言えるようになった内藤さん。その後改めてMさんに告白し、2人は付き合うことになりました。今では2人でオタク活動に勤しみ、とても楽しい毎日を送っているといいます。
「振られた当時から『好きなものに自信を持て』と言い続けてくれて、しかもこんなに素晴らしい相手まで紹介してくれたDには頭が上がらないです。僕もいつかDが困ったときや悩んだときは絶対に力になりたいと思っています」
<TEXT/つる>