19歳の“天才”プロゲーマーも登壇。有名Clubhouseユーザー達が語る音声SNSの未来
今後のクラブハウスに期待することは…
5月19日から22日の3日間に渡って「Androidユーザーウェルカムイベント」が開催されるなど、新規ユーザーの獲得に意欲を見せるが、その一方では「廃れた」「終わった」などのネガティブな意見も散見される。精力的に活動している“クラブハウサー”3名に、クラブハウスに感じる可能性と、現状の課題を聞いた。
ふぃあ くんは「自身と同じ若年層の参加者が少ない」ことが気になるようだ。
「コミュニケーションを取れずに、歯痒い想いをしたことがあるのでは?」と自身の見解を述べ、「いまは小規模なコミュニティも増え、交流を深めやすい環境が整いつつある。ぜひ登録して、僕のようなエキサイティングな体験をぜひ味わってみてほしい」とその魅力を語る。
そしてmadflash氏は「今後、日本でも搭載される予定の『投げ銭機能』や、ユーザー層の変化に伴う利用方法」に注目しているそうだ。
「さまざまな音声SNSが出現し、それぞれの良さがあると感じている。競合の出現によって、どのように成長を遂げていくのか見守りたい」
日本とアメリカの文化の違いを感じた
一方で、ロサンゼルス在住のIkumo氏は、日本での盛り上がりに対して「文化の違い」を感じることがあると言及した。
「アメリカ人ユーザーは、個人各々が好きなルームに行き、自由に会話を楽しんでいる一方、日本人は組織を作ったり、『誰かと繋がろうとする』印象を感じる。もっと自由な会話が楽しめるようになったり、YouTuberのようなビジネスとして成功させる人が増えれば、ユーザーが増えていくのではないでしょうか」
クラブハウスの出現以降、音声SNS市場の動きは活発だ。Twitterは、5月4日に音声でユーザー同士のコミュニケーションが取れる「スペース機能」を発表。Facebookも音声機能の実装を発表(2021年夏予定)するなど、ユーザーの獲得競争が激しくなる様相を呈している。
“音声SNS元年”となるかもしれない2021年。それぞれのサービスがどのように成長を遂げていくのか、動向が楽しみだ。
<取材・文/白鳥純一>