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サンシャイン池崎の意外と堅実な素顔「会社員でもそこそこの地位にいた」

暮らし

「空・前・絶後の~!」とハイテンションに叫ぶ“自己紹介ネタ”でブレイクしたピン芸人、サンシャイン池崎さん(39・@ikezaki_YEAH

 袖なしシャツ、短パンにハチマキというユニークな外見からも、破天荒な人生を送ってきたのでは……と想像するが、2匹の保護猫「風神」「雷神」の里親になったほか、保護猫施設でのボランティア活動、両親のために一軒家を購入するなど、“誠実さ”が知られるようになってきた。

サンシャイン池崎さん

サンシャイン池崎さん

 それは、まだ売れていなかった時期に行っていたアルバイト先でのエピソードを聞いても実感できる。営業成績が良くて、サラリーマンの平均月収をゆうに超えていたことも。本人に、これまでの「社会経験」を話してもらった。

12時間の仕分け作業。激務で体がズタボロに

――池崎さんは大学卒業後、すぐに芸人の道を選んだわけですが、並行してどんなアルバイトについていたんですか?

サンシャイン池崎(以下、池崎):最初は佐川急便の荷物仕分けでしたね。当時は相方がいて、一緒に1年間、夜7時から朝7時まで働きっぱなし。時給1000円、深夜はもっともらっていたかな。でも、体がズタボロになってお笑いどころじゃなかったです。

――ほぼ寝ない生活だったんですね。それはヤバい。

池崎:そのあとはポスティングのアルバイトを1〜2年やってました。仕事内容としては、いろんなマンションや一軒家を回って、チラシをポストに入れるだけ。だから「時間が余ってネタ考えられるかなー」と思ってたんすけど、全っ然で。大量の紙を持って知らない街を歩くから、体力的にも精神的にもむちゃくちゃキツい。それで「きれいなオフィスでデスクワークをやりたい」っていう思いが芽生えたんすよね。

社長賞で50万円のボーナスをゲット

サンシャイン池崎さん

――これまでもインタビューで答えていた「テレアポ」の仕事にたどり着くわけですね。

池崎:そうっすね。オフィスワークがしたかっただけなんで、職種も見ずに決めました。「生命保険の営業」ってことは、入ってから知って(笑)。その時はコンプライアンスもゆるかったから「とにかく片っ端から電話しろ」っていうスパルタな教え。保険のテレアポって、資格がないと商品内容を話しちゃダメだから、最初は上の人に代わるまでのきっかけを作る役でしたね。

――どのくらいで最初の契約が取れたんですか?

池崎:運もあったんですが、1か月ぐらいでいけました。社員さんに「池崎が担当してくれたお客さん、契約取れたよ」って言われた時は嬉しかったですね。そのあと、自分ひとりで進めるために資格を取って、時給も1000円から1100円にアップ。雇用形態関係なく、ホワイトボードに営業成績が書いてあるんで地味にプレッシャーでした。

 あと、お笑いライブに出なきゃならない日は早上がりさせてもらっていたので、なおさら時間に対する効率を考えなきゃいけない。だから結構集中してやって、同職種の300人中、2位になったこともあります。社員さんより働く時間が短いのに、どんどん契約取るから、社長賞として50万円のボーナスもらったんすよ。

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