元NHK登坂淳一アナが告白する“白髪の真相”「最初は28歳。 32歳で4割白髪に」
「~しなくちゃいけない」という固定観念
――羨ましがられるという反応は意外でしたか?
登坂:そうですね。やっぱり、“~しなくちゃいけないんじゃないか”という固定観念や自己規制があって、緩やかではあるけれどもかなりの同調圧力のようなものを感じている人は多いのかなと思います。「白くなってきたら黒く染める」、そうしないと何か言われる――というような。
みんな、「こうしたい」と思っている本音と、でもそのままにはできないないというところで、葛藤されながらやっているんだろうなって。
――本音がありつつも、「人に何か言われるんじゃないかな」と思ってしまう。
登坂:でも、普通はそういうふうに思いますよね。僕は35歳の時に“カミングアウト”して歩き出したけど、容姿ってセンシティブな話だから、すごく悩むものですし。
――15年ほど前と今で、時代が変わってきたなと思う部分もありますか?
登坂:例えば髪の色ひとつにしても、多様性とか個人とか、ちゃんと尊重されるようになったり、あるいは何か固定観念的な感じで、「こうしなきゃいけないんじゃないか」とか「こうじゃないといけないんじゃないか」というふうな意見があると、「それはおかしいんじゃない?」っていう意見も出るようになってきたっていう意味では、多様性が広がったんじゃないかなとは思いますね。
男性目線での不妊治療への向き合い方
――今年4月にはブログも開設されました。お子様が生まれたばかりですが、不妊治療にまつわる発信も積極的です。反響はいかがですか。
登坂:本当に多くの方に読んでいただいて、ありがたいですね。僕たちは結婚したのが2019年3月で、その時、僕が40代後半、妻が30代後半。検査では問題なかったんですけど、自然妊娠と並行して不妊治療もスタートしました。
妊娠にまつわる話って、個人的なことだから、人と共有することって、できそうでできなかったりするのかなと。不妊治療ともなると、さらにハードルがあがりますよね。だから男性目線で、不妊治療や子育てに関することを発信していけたらなと思っています。
――他の方の育児ブログを読んだことは?
登坂:実は全くなかったんです。最近、アメブロを始めてからは、同じパパ部門で、ランキングの上位にいる人たちのブログを見たりしています。肩の力を抜いて、気軽にやればいいんだって、書き方も参考にしたりして。いいことばっかりじゃなくて、うまくいかないことや、悩むこと、そういう等身大な姿を見ていただけたら。
NHK時代は別に自分のことを話す必要もなかったんですけど、今は、例えば世の中にはたくさん育児の先輩がいますから、そういう人に子育てに関するブログを見ていただければ何かアドバイスをくださったりすることもある。
素を見せたほうが、思わぬ意見をいただけたりもするので、なるべくうまくとか、かっこよく書こうとかは思わないようにしています。久しぶりに「書いている」感じも楽しくて、もうすっかり日々の習慣になっています。