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ほぼ0円で買える家、実際にかかるお金は?購入には落とし穴も

コラム

DIYリフォームが成功のカギ

 さらに、素人は腰が引けてしまいそうな水回りや冷暖房設備も、ふかぽん氏は積極果敢だ。

ほぼ0円物件

ふかぽん氏

「和式トイレを洋式に替えたり、エアコンの取り外しも自分でやります。特別な訓練を受けたことはなく、すべてYouTubeの解説動画を見て覚えました。誰だってできる作業ですよ!」

 ふかぽん氏の手にかかると、どんなに損傷のひどいボロ家でもおよそ2週間で人が住める状態になり、リフォームにかかる費用は材料費の20万~30万円程度で収まるという。複数の部屋のリフォームを並行して進めるのではなく、一部屋ずつ着実に修繕していくのがコツ。そして最も大事なのは、絶対に諦めないマインドを持つことだという

「タダ同然で手に入れた物件なんだから、修繕に失敗しても、成功するまでトライすればいい。壁紙なんてたかだか数百円です。何回ミスしたって、かかるコストはたかが知れていますよね。途中で心が折れてプロの業者に依頼した結果、莫大な費用がかかり、『これならもっと良い家が買えたな』と後悔する事態は絶対に避けてください」

 DIYは、まず己の弱い心を叩き直すところからだ。

<取材・文・撮影/沼澤典史・山田剛志(清談社)>

【田中裕治】
不動産会社社長。大手不動産会社勤務を経て、「リライト」を創業。一般社団法人全国空き家流通促進機構専務理事。売れない物件の売却に精通する

【中村 領】
0円物件マッチングサイト運営者。経営コンサルタント。無償譲渡による不動産マッチング支援サイト「みんなの0円物件」を運営し、空き家問題の解決に取り組む

【ふかぽん】
不動産投資家。格安物件を買い付けてDIYでリフォームし、自身で客付けを行う。DIYの技術やノウハウを、自身のYouTubeチャンネルで発信中

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