コンビニで買える「ハイボール」5種、揚げ物に1番合うのは?バーテンダーが飲み比べ
のどにくる炭酸の刺激とキレのある味わいで幅広い層から支持を得ている王道中の王道、ハイボール。ビールに比べて糖質やプリン体を気にすることなくカジュアルに飲める手軽さもうれしい。ただ、コンビニのラインナップに限っても種類はかなり多く、それぞれのハイボールの味わいや香りの違いを把握している人は少ないだろう。
そこで今回もソムリエ・バーテンダーである筆者がコンビニで買えるハイボール缶5種類を分析。ハイボールと言えばちょっとしたおつまみから主食にいたるまでなんでも料理に合う汎用さが人気のひとつでもあるが、今回は特に一緒に合わせたいおつまみや料理もチョイスしたので参考にしていただきたい。
レモンサワーを飲み比べた記事と同様、カジュアルな家飲みを想定してグラスには移さず、「缶から直接飲み」を徹底した。
1)プライムハイボール:雑味のないシンプルな飲み口
・アルコール度数:8%
・お酒のベース:ウィスキー(国内製造)、レモンスピリッツ
・商品価格:162円(税込、以下同じ)
セブン&アイグループとサントリースピリッツ株式会社の共同開発商品。原材料名にはレモンが入っているのに、残念ながら皆無といっていいほど柑橘のニュアンスはない。飲み口はすっきりドライで、味わいシンプルなハイボールという印象。
度数は8%で1缶だけでも十分飲みごたえがある。ウィスキー自体の味わいは控えめ。ごくごくと飲みすすめられるが、コクや香りを求めている人には不向きと言える。すっきりした飲み口なので、焼き鳥(塩)、コロッケ、ホットドックといったコンビニのホットフードと合わせて買いたい。
おすすめしたい人:すっきりドライなウィスキーベースのハイボールを求めている人。
2)トリスハイボール:さわやかなレモン感が香る
・アルコール度数:7%
・お酒のベース:ウィスキー(国内製造)、レモンスピリッツ
・商品価格:177円
プルタブをあけて鼻を近づけると、ほんのりとレモンの香りがする。飲み込んだ後に鼻に抜ける香りも心地よい。味わいと香りともに「レモン感」は今回のラインナップではダントツ。ウィスキーベースのハイボールでは1番飲みやすい。
ウィスキーならではの木樽のニュアンスやバニラのような穀物の甘い味わいは控えめ。飲みやすさを追求した1本だ。唐揚げや天ぷら、ハムカツといった揚げ物をつまみながら楽しみたい。
おすすめしたい人:ウィスキーは苦手だけど飲みやすいハイボールを求めている人や、ハイボールにほんのりレモンの風味を感じたい人