大手金融勤務なのに“貧困女子”になった27歳女性「自由に使えるのは月1万円以下」
給料が入るとすぐにクレジットカードのATMに…
「良い成績を残すためには、それなりのお金と時間がかかる。お金と時間をかけなければ、思うような営業活動ができない。成績がほしいと思えば思うほど、自分の手元に残る金額は減っていきました。その結果、月末の引き落とし日に口座残高が足りないということもざらにあったんです」
そう語る今野さんは、給料が入るとすぐにクレジットカードのATMに走り、利用可能額を増やす。その利用可能額で月の固定費を支払うを繰り返していたとのこと。さらにはリボ払いにまで手を出し、にっちもさっちもいかなくなってしまい……。結局、家族に泣きついて、転職することを決めたとか。
「自分の趣味に使えるお金はほとんどありませんでした。でも、ストレスフルな職業だったから息抜きは必要。利用可能額の上限をフルに使って、旅行やコンサート、エステなどに通う生活が当たり前になっていました。いま思い出しても当時はボロボロでしたね」
「もうあんな生活、経験したくないです」と話す今野さん。現在は今度こそ「福利厚生がしっかりした」会社で、忙しくも充実した日々を過ごしているそうです。
<TEXT/於ありさ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>