遅刻癖のヒドい友人に、ふだんは温厚な友達が「ブチギレLINE」を送るまで
温厚なメンバーがまさかの反応…
そんなとき、普段は物静かでEくんの遅刻にも寛容だったドラム担当のRくんから、怒り爆発といった雰囲気のLINEが送られてきたのです。強い口調でEくんを叱り、これまでの遅刻についても謝るように迫る内容に、秋山さんも驚きを隠せませんでした。
「Rくんは怒ったところを見たことがないくらい温厚な人で、そんな彼があんなふうに言うところを見たら僕は何も言えませんでしたよ。これまで寛容に見えていましたが、実はずっと我慢していたんだなと気づきました」
普段とは真逆のRさんの怒りに触れて驚いたのはEくんも同じだったようで、素直にその日の発言やこれまでの遅刻のことについて謝罪してきたといいます。
バンドとしての結束が深まった
その日、時間通りに集まったメンバーは練習を終えてから、ファミレスに移動し話し合いをおこないました。そこで、これまでどのくらい嫌な思いをしていたのか、思いの丈をすべてぶつけ合ったのです。
「完全にEくんが一方的に言われているだけの図になってしまったんですが、これがきっかけでかなり反省したみたいで遅刻はしないと約束してくれました。それから遅刻したときの罰則も決めて、それ以降Eくんも頑張っています」
今ではたまに5分程度の遅刻をしてくることはあっても、なんとか遅刻魔と呼ばれる状態からは脱却したEくん。練習もしっかりとできるようになり、バンドの結束力も高まってきているそうです。
「でも今回のことで一番学んだのは、Rくんを怒らせちゃいけないってことですよね。普段温厚で静かな人が怒ると怖いっていうのを身を以て体験したので、僕も色々と気をつけないとって思います」
<TEXT/つる>
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