リモート越しにお客の悪口を聞かれた若手社員。“クビ覚悟”の呼び出しの結果
クライアントから会社宛に苦情メールが
「実はそのクライアントが会社宛に苦情のメールを送っていたんです。相手はカンカンで、『今までこんな屈辱を受けたのは初めてです』との文面を見せられ、『終わったな』と思いました。社長から処分として始末書の提出と、『しばらくの間、外部との仕事は任せない』と言われましたが、クビにならなかっただけまだマシでした」
通話ボタンをオフにしそびれるという凡ミスで窮地に陥った渡辺さん。今は内勤として黙々と事務作業をこなしているそうです。
「やっぱり僕の場合は気の緩みが大きいミスに繋がることが多いので、そこを徹底して気をつけないといけないなと今回の一件で思い知らされましたね。完全に自分の悪い部分が出てしまったと反省しています」
現在は心を入れ替えて働いている
「今やっている仕事は誰にでもできるような簡単な仕事ですけど、当たり前のことを当たり前にやるだけで評価してもらえるので、やりがいはありますよ。毎日始業30分前には出社して、社内の空気を入れ替える、エレベーター前は通りやすいように整頓を欠かさず行う。みんなが気持ちよく働ける環境を作るっていうのも気持ち良いですよね」
希望した仕事ではないとはいえ、前向きに取り組んでいる渡辺さん。任された仕事をしっかりとこなしていくことで、「失った信用を取り戻したい」と笑顔で話してくれました。
ミスは誰にであるものですが、思い出すのも恥ずかしい経験もその後の糧に変えていければもう一回り大きく成長出来るのかもしれませんね。
<TEXT/小畑マト イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>
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