人気レモンサワー缶・6種をソムリエが飲み比べ「檸檬堂は口当たりが柔らかい」
どんな食べ物とも相性が良いレモンサワーはもはや国民的ドリンクともいえる人気っぷりだ。各社から多くの商品が発売されており、どれを買ったら良いのか正直わからないという人もいるのではないだろうか。
そこで今回は、ソムリエ・バーテンダーである筆者がコンビニで買えるレモンサワー6種類を飲み比べをした上で、それぞれの特徴について紹介したい。
世界各国の酒場を飲み歩いてきた私が推すポイントはずばり「鼻にぬけるレモンのアロマ」。飲む時のルールとしては、カジュアルな家飲みを想定してグラスには移さず、「缶から直接飲み」を徹底した。
1)麹レモンサワー(キリン):大人な飲み口
・アルコール度数:7%
・果汁:0.5%
・お酒のベース:スピリッツ(国内製造)
・商品価格:173円
・パッケージの印象:「麹」や「発酵素材」といったトレンドワードを入れている。健康志向が高い層には印象が良さそうだ。
米麹由来の旨味と凝縮感があり、味わい深いコクを感じる。味わいは同社の発酵レモンサワーと同じ系統だが、こちらのほうが大人な飲み口。
香りは少し弱めで、アルコール感がやや強く、鼻にツンとくる印象。味わいは一言でいうと「甘苦い」。舌に残るわずかな苦味がレモンの果皮のようで、個人的にはとても好き。
おすすめしたい人:コクのある飲み口が好きで、レモンピールらしい「ほろ苦さ」を求めている人
2)濃いめのレモンサワー(サッポロ):酸味はダントツ
・商品名:
・アルコール度数:7%
・果汁:1%
・お酒のベース:ウォッカ(国内製造)、レモン浸漬酒
・商品価格:155円
・パッケージの印象:居酒屋で壁に貼ってあるお品書き風のフォント。懐かしさを感じるデザインで◎。「しっかりすっぱい!」に誘われて手が伸びる人もいるだろう。
「THE 居酒屋で飲む味」。若干シロップのような甘みを感じるが、「しっかりすっぱい!」というキャッチコピー通り、レモンらしい酸味が引き立っていて食欲がでる。すっぱさではダントツだ。
レモンらしい果実味を味わいたいならこの一本。レモンの酸味が忠実に再現されているけれど、甘みもくどくない。料理との相性もよい。
おすすめしたい人:レモンサワーに「すっぱさ」を求めている人