元乃木坂46が“投資家”としても成功できたワケ「常に刺激を求めてたい」
乃木坂46の1期生で、2020年10月に卒業した中田花奈さん(@nakada_official)の活躍がめざましい。自身の趣味でもある「投資」に対する知識の深さから『サンデー・ジャポン』に出演したほか、今年3月に合格した「プロ雀士」の資格を活かし、雀荘カフェをオープンさせるまでをYouTube企画で密着。2020年刊行の1st写真集のタイトル『好きなことだけをしていたい』の通り、“等身大のまま”仕事の幅を広げている。
今回は、ビジネス書『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話』を出版したことを機に、中田さんが考える「投資」の向き合い方について聞いた。全2回にわたるインタビューの前編をお届けする。
【インタビュー後半はこちら】⇒元乃木坂46の投資家が語る、“オタク気質”な将来像「結婚したいのは麻雀ができる人」
きっかけは「マクドナルドの株主優待券」
――昨年12月に、投資に関する著書を出してから“元乃木坂46”の肩書のほかに、“投資家”と紹介されることも増えてきましたね。
中田花奈(以下、中田):合わせて“投資家アイドル”って言われたりもします(笑)。そんなにアグレッシブにやっているわけではないんですが、それだけ世間がいま投資に興味があるんだなと気付かされましたね。
――何がきっかけで株を買うようになったんですか?
中田:もともと、自由に株の口座開設ができる20歳を超えたタイミングではじめようとは思っていたんです。というのも、小さい頃から両親が株を持っていたから、身近な存在ではあって。当時は優待券にしか目がなくて、よく父には「マクドナルドとシダックスの株主優待がほしいから買って!」と、おねだりしてましたね。ディズニーランドの優待券も欲しかったんですけど、最低株数でも結構な金額になっちゃうのと、時期もあったのか、「ちょっと今じゃない」と言われて断られた記憶があります。
「バフェットの教え」をたまたま実践していた
――その後、ご両親から株の運用を教えてもらったんですか?
中田:とくにそういうことはなく、私自身もなんとなく「安く買って高く売る」ってことだけしか知らなくて。だから最初はよく行く飲食店とか、よく使うもののメーカーの株を買っていました。
のちに知ったのですが、バフェットも「有名企業、もしくは何をしている企業かわかってなければ買うな」と言っていたらしく、たまたまそれが実践できていた感じです。すごく大きく当たることはないけど、ちっちゃくちっちゃく利益を積み重ねていきました。
――あまり広く手を出すことはしなかったんですね。
中田:最初のルールとして、株に使うお金は「これがなくなっても痛くないぞ」っていうぐらいの額にしていました。だから何銘柄買うかっていうよりは、ひとつ買って、利益が増えたらもうひとつ増やして……という進め方。どれくらいの利率かはあまり考えてなかったし、とくに損切りもしなかったんですが、結果良い方向に転がってくれて。