「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」って美味しいの?プロが実食
大きな違いは麺。つるつるで軽やか
麺を箸で取ってみるとすぐに気がつくのが、麺の弾力。食べてみるとプリプリとした食感です。これは食物繊維(サイリウム種皮粉末)が練り込まれていることで作られるもの。
日清はこれまでも糖質や脂質を50%オフにした「カップヌードル コッテリーナイス」を発売していますが、麺の雰囲気はかなり似ています。
本家に比べるとかなり軽やかな食べ心地なので、ヘルシーな麺を食べているという実感を抱くと思います。多くの揚げ麺とは違う食感や風味であるがゆえに、好き嫌いが分かれそうですが、これから暑くなる季節にはつるつる食べやすいのではと、個人的にはポジティブに感じました。
スープは濃厚で我慢感ゼロ。欠点はないのか?
スープを飲んでみると、両者ともに濃厚なコクをしっかり味わうことができます。ヘルシーさからくる我慢感はまったく感じられません。
具材の量も少なくないし、カップ麺を食べてたんぱく質が15グラム摂取できたら夢のようだなと、浮かれてしまうはず! 先述したとおり、麺の好みはさておき、他の部分で意見が大きく分かれそうなポイントはないのでしょうか?
欠点はないのでしょうか? と冷静に考えていたときに、1つだけ考えさせられることがありました。
スープを全部飲み干すと……
ハイプロテインの大半は「スープ」の配合によって作られているようで、たんぱく質15グラムを摂取するためには、スープをすべて飲み干すことが必要です。
そもそもみなさん、カップヌードルってスープを飲み干しますか? 飲み干す人は少なくないと思いますし、それが悪いと断定するつもりはありません。ただし、飲み干すことで「塩分4.5グラム」を摂取することにつながります。
この点をどう考えるか、ではないでしょうか。この数字、決して低くはありませんから、自分にとってどの程度、歓迎できるかどうかは、一度検討してみるほうが堅実です。
ちなみに私はもともとスープを残す派なので、今後もし商品改良があるとすれば、全体の塩分を減らすということをせずとも、具材や麺にたんぱく質を配合させて欲しいと期待してしまいます。
さあ、いかがでしたか? 気になる人は試してみてくださいね。
<文・撮影/食文化研究家、長寿美容食研究家 スギアカツキ>