「LINEが怖い…」病みぎみの部下からの相談に、上司まで休職した顛末
職場の人間関係や仕事のことで悩んでしまう人は少なくありません。それを誰にも相談できず抱え込んで鬱になってしまう人も……。今回は、そんな鬱気味の後輩の話を聞くうちに、どんどんネガティブになってしまった男性のエピソードをご紹介します。
派遣会社で新入社員の指導
都内の某派遣会社で営業の仕事をしている馬場隆介さん(仮名・当時28歳)は、その年新入社員であるBさんという男性の指導を任されることになりました。馬場さんの会社は新人につき1人の先輩社員がマンツーマンで指導するタイプで、新人指導は2回目でした。
「僕も新入社員の頃はある先輩についてもらって、いろいろ教えてもらいましたが、教える立場になるとそれはそれで緊張しますよね。僕が自分からあまり先輩に相談などできないタイプなので、担当する子には自分から声をかけて何でも言ってもらおうと決めていました」
Bさんを担当して1か月ほど経った頃から、だんだんとBさんのネガティブさが分かってきたという馬場さん。少しでも上司に何か言われるとすぐに落ち込んでしまうため、会社ではその都度フォローしてきました。
LINEでの相談「さらに落ち込む」
Bさんは月に2度くらいは大きな落ち込みがあるようで、若干鬱っぽくなってしまうこともあり、馬場さんは対応に悩んでいました。それでも少しでも力になろうと、会社だけではなくLINEでも話を聞くことにしたのです。
「入社3か月くらいで少しずつ新入社員も割り振られる仕事が増えて行くんですが、そのタイミングでBくんがさらに落ち込むことが増えているように見えて、このままでは良くないと思ったんですよね。それでLINEでも気軽に連絡していいと伝えました」
多い時では週に1度くらいのペースで鬱気味のLINEが送られてくるようになり、馬場さんはBさんを気遣いながら対応を模索し続けました。しかし、そんな馬場さんにも徐々に変化が訪れるのです。