NSCをクビ、無観客ライブも。ランジャタイが語る「暗黒の地下時代」
後ろ向きにはならない
――これまで「全然売れないからやめようかな」みたいに悲観したことはないですか。
国崎:あ、それはないかもしれないですね。スタートがもうドベ中のドベだったので。
伊藤:「我々しかこんなネタできないだろうな」と思うと、後ろ向きにはならないですね。
国崎:もちろんバイトしないと食べていけないんですけど、いまの仕事内容が特殊で面白くて。ガソリンスタンドなんですが、車が来たら「レース旗」を持って旗を振って喜ぶっていう旗振り係。僕にとってはそんな日常が楽しいし、そもそもお金に執着もあまりないですし。
伊藤:まあもらえるものならいくらでも欲しいですけどね。
目指すは「国民的スター」
――今後ランジャタイはどうなっていきたいですか。
伊藤:国民的スターになりたいね。
国崎:スター錦野(錦野 旦)みたいな。
伊藤:スター錦野だとまたニュアンスが変わってくるけどね。全国民に愛されたいですね。
国崎:M-1敗者復活戦で国民審査点が最低でしたけどね。挽回したいです。
伊藤:いま、お笑いを見る目がよくなってきたというか、「面白い」と思われる幅が広がってきたのは僕らにとってもチャンスだなと。YouTubeでネタを見る機会も増えましたし。
国崎:日本だけじゃなくて海外の人も見られるからね。一度でいいからどこかの国でハマりたいですよね。「むちゃくちゃ笑うじゃんこの国!」っていうところがあると思う。
伊藤:聞いたことない国でスターになりたいね。
国崎:それが広まって、最終的には憧れのジム・キャリーに会いたいですね。2人でギャグ対決をやって「お前ひとつも面白くないな」って言われたい(笑)。
<取材・文/東田俊介 撮影/スギゾー>
【ランジャタイ】
1985年生まれ鳥取県出身の伊藤幸司と、1987年生まれ富山県出身の国崎和也のコンビ。2006年、ともに吉本興業の養成所・NSC東京校に12期生として入学し、コンビ結成。伊藤の奇行が原因でNSCを退学後、SMA NEET Project、フリー、オフィス北野を経て2019年よりサンドウィッチマンらが所属するグレープカンパニーに移籍している。
■Twitter(伊藤幸司):@ranjyatai11
■Youtube:「ランジャタイぽんぽこちゃんねる」