Clubhouse登録1か月で彼女を作った男性の「出会える“部屋”の見つけ方」
知り合って1週間後に初デート
こうしてデートしたのは、clubhouseで知り合ってから1週間後のことだったという。clubhouseでは話さなくなっても、個人LINEのやり取りは続き、日常のことを話しながら仲を深めていった。
「時世もありますし、彼女とも近所を軽く散歩してランチするくらいかなと思っていました。でも、共通の友だちがいたり、仕事が近かったりと、共通点が多かったおかげで、意外と、話が盛り上がったんです。近所で買ったパンを食べながら近所を散歩して、どうしてこのあたりに住んでいるのか、街のどこが好きかを話して。通っている歯医者が一緒だと分かった時には、声を出して笑いました」
一方、「地元飲食店共有ルーム」は、その後3週間ほどで開催されなくなったという。最初は毎週やろうと盛り上がっていたものの、少しずつルームに来る人が少なくなって霧散……他のルームでもそういう事例は少なくない。
匿名性の薄さと共通の繋がりを活かす
「家が近所なこともあり、平日でもリモートワークの合間を縫ってランチにでかけたり、短期間でしたが、密に交流しました。正直ここ数年、好きな人なんてできていなかったけれど、こういう状況でも気兼ねせず会えるくらい、住環境が近かったことは大きかった。もっと知ってみたいという気持ちが大きくなり、出会って1か月で告白。数年ぶりに恋人ができました」
clubhouseは、実名使用が原則。また、インスタグラムやツイッターなど他のSNSへのリンクも貼れるので匿名性が低く、会ったことがない人同士でも信頼関係が生まれやすい。スピード交際を叶えたのは、そいうったアプリの仕様だったことも大きいという。
「clubhouseで恋人ができたのは、奇跡的なことだったと思うか」と加藤さんに質問すると、彼は首を横に降った。
「clubhouseは密な人間関係を作りやすかったですね。他のSNSは文字と写真だけだから、会った時の雰囲気や人間性はわからない。けど、やっぱり肉声で話すと、相手に興味を持ちやすくなるんじゃないかなと思います。インスタやTwitterでも繋がれば、交友関係や仕事のことも把握しやすいですしね」