J：COM MOBILEはシニア向け特典で差別化

新規ユーザーは最初の1年がお得になる

　J：COM MOBILEも新プランを発表した。1GB、5GB、10GB、20GB、の4種類で、料金は1GBが980円、20GBが2480円となっている。また、10GBと20GBのプランは、最初の1年間は割引が適用される。データ容量の翌月繰り越しが可能で、通話定額オプションも用意されている。夏には全プランで5Gにも対応予定とのことだ。

　26歳以下のユーザーとその家族の料金が1年間割引になる「U26学割」も用意されている。「学割」という名称だが学生でなくても26歳以下であれば適用される。

　また、60歳以上のユーザーに向けた特典も提供。こちらは、5分までの通話定額が1年間無料、オペレーターによるサポートサービスが3か月間無料となっている。

MVNO各社の新プランを比較してみた（表は筆者作成）

小容量ユーザーならMVNOがお得

　主要キャリアの20GBプランへの乗り換えを考えていたものの、より安い20GBプランが登場したことで迷いが生まれたという人も多いのではないだろうか。

　キャリア回線に比べて通信速度が遅くなる可能性がある点が気にならないのであれば、「MVNOの20GBプラン」は堅実な選択となりそうだ。

　また、小容量プランの選択肢が多いこともMVNOの強みだ。キャリアのサブブランドの小容量のプランより低価格なので、「データ通信はあまり使わないから、ともかく月額料金を抑えたい」という場合もメリットが大きい。

　このようなプランが増えたことで、どれを選ぶべきかの判断がますます悩ましくなったスマホ市場。「正直、面倒くさい」と感じている人もいるかもしれない。しかし、選択肢が増えたことは、より自分の好みにあったプランを見つけやすくなったということでもある。皆さんの賢明な判断を期待したい。

＜TEXT／酒井麻里子＞